過敏性腸症候群【ガス型】に向く漢方薬について
過敏性腸症候群のうち、
【ガス型】を完治させるのは
なかなか困難とのこと。
下痢型や便秘型に効く漢方処方は
わりとあるのですが、ガス型は
まだまだ治療の成功率が低いそうです。
ただ、いくつかの完治例が
ネットで報告されています。
その中でも、ガス型の治療に使われた
漢方薬をまとめてみました。
桂枝加芍薬湯
過敏性腸症候群全般に効くとされる漢方薬。
便秘・下痢・腹痛のいずれにも使えます。
体を温め、腸のぜん動運動をしずめて
調子を整えてくれます。
加味逍遥散
「カミショウヨウサン」と読みます。
一見、過敏性腸症候群の症状に直接効く
漢方薬ではないように思いますが、
加味逍遥散を飲むことで、ガス型の症状が
治まったという例があります。
加味逍遥散には、自律神経を整えて、
イライラや精神面の不安、緊張、パニックを
しずめるはたらきがあります。
つまり、神経症状からくる過敏性腸症候群の
発作的症状をやわらげてくれるというわけです。
女性の更年期障害など、女性特有の症状に
処方されることが多い漢方薬ですが、
女性だけでなく男性が飲んでも構いません。
ストレスによる頭痛やめまい、不眠などの
症状にも効果を発揮します。
ただし、ストレスがあまりにも大きい場合は、
加味逍遙散だけでは効き目が弱い場合があります。
単独で効果があまり見られない場合には、
漢方医や漢方薬局、漢方薬を処方する病院などに
追加の処方を相談してみてくださいね。
まとめ
そのほかに、
- 腹痛をともなうガス型……大建中湯
- 便秘をともなうガス型……桂枝加芍薬大黄湯
が、処方されます。
ここにあげた漢方薬の中には、薬局やネット通販で
購入できるものもありますが、
- ほかに薬を飲んでいる
- 妊娠中・授乳中である
- 持病がある
などの場合には、自分の判断だけで勝手に
飲まないことが大切です。
また、こちらの「漢方薬の選び方」でも
ご紹介しているように、
漢方薬は一人ひとりの体質・症状に合わせて
処方を受ける必要があります。