市販で買える過敏性腸症候群・便秘型の便秘治療薬
便秘型の過敏性腸症候群の場合、
緩下剤もしくは下剤にあたる薬が使われます。
緩下剤と下剤の違い
緩下剤は腸内に水分を集めて
便を柔らかくし、排せつをうながす
作用を持つ薬のこと。
下剤は腸を刺激して、
蠕動運動を活発にする作用をもつ
薬のことをさします。
一般的に緩下剤の方が作用が穏やかで、
腹痛も起きにくいとされています。
市販で手に入りやすい便秘薬
ピコラックス
製造販売元:佐藤製薬株式会社
寝る前に飲むと、翌朝効果が
あらわれる便秘治療薬。
有効成分が大腸で活性化し、
腸管の蠕動運動を高めます。
作用が穏やかだという声もある反面、
頑固な便秘にはききづらい、という声も。
また、腸の蠕動運動をうながすため
「おなかがギュルギュルする」
と感じる人もいるようです。
* 15歳未満は服用できません。
ビューラックA
製造販売元:皇漢堂製薬株式会社
こちらも寝る前に飲むと
翌朝に効くタイプの便秘治療薬。
大黄、センナの便秘薬より
作用が強く、効果が早く発揮される
刺激性の下剤です。
頑固な便秘に悩んでいる人に適していますが、
もともとお腹が弱いタイプの人は
腹痛が出やすいとの声も聞かれます。
* 11歳未満は服用できません。
ビューラック・ソフト
製造販売元:皇漢堂製薬株式会社
ビューラックAとは主成分が異なる薬です。
有効成分ピコスルファートナトリウムが
大腸のぜん動運動を高め、
水分の吸収を抑えて排便を促します。
こちらも、服用後6~8時間で効き目が
あらわれるため、寝る前に飲むと
翌朝きいてきます。
ピコスルファートナトリウムは、
習慣性が少なく、使いやすい便秘薬です。
便秘治療薬を飲むとおなかが痛くなりやすい
人にもおすすめです。
* 15歳未満は服用できません。
注意
いずれの薬も、次のような場合は服用する前に
医師または薬剤師に相談が必要です。
- 医師の治療を受けている
- 妊婦又は妊娠している可能性がある
- 薬などによりアレルギー症状を起こしたことがある
- はげしい腹痛、吐き気・嘔吐がある
最後に
製薬メーカーでは、便秘治療薬とともに
腸の蠕動運動を活発にするビタミンB1の
併用をすすめています。
また、乳酸菌やビフィズス菌などの
プロバイオティクスを摂取することで
便秘が改善したという報告が多々あります。
これらも上手にとりいれて、
つらい便秘を改善していきましょう!