過敏性腸症候群の症状【腹痛】
過敏性腸症候群の診断基準の一つである
「腹痛」。
過敏性腸症候群の腹痛はどのようなものか?
原因と主な痛みの症状についてまとめました。
腸のぜん動運動の異常
過敏性腸症候群が起こる原因としては、
- 腸の蠕動(ぜんどう)運動が活発過ぎる
- 腸の蠕動運動がにぶっている
- 上の二つが交互にくる
などのタイプにわけられます。
下痢型の腹痛
一般的に、1.である下痢型の場合は、
おなかを壊した時と同じような
- ギュッーとする痛み
- するどい痛み
- おなかがグルグルする
- ゴロゴロ音がする(腹鳴・ふくめい)
などが、主な痛みの症状です。
これは人によって、また日によって
重い、軽いが変わります。
ガス型の腹痛
ガス型の場合は、ガスがおなかにたまって
おなかが張ることによる腹痛が加わります。
さらに、下痢型とガス型が混合している場合は、
下痢型と同じようにおなかが痛くなることが
多いです。
便秘型の腹痛
便秘型の場合、便が出ることで症状が
治まりやすい下痢型と違い、
痛みが長引くケースが多いようです。
中には、救急車を呼ぶぐらい、
ひどい痛みに襲われる人もいるとか。
(知り合いでバリウムを飲んだら
次の日にひどい腹痛が起きて、
あまりの痛みに気を失った
という人がいました。
つらいですよね……)
- 腸が痙攣することによる便秘
- 腸のねじれによる便秘
など、腸の機能の異常や形の異常などの
様々な原因があります。
原因によって治療の内容が変わってきますので
痛みが強く、日常生活に支障をきたす場合は
一度、腸を検査するのがおすすめです。
女性の過敏性腸症候群の痛み
女性の場合、腸の痛み以外にも
- 胸の痛み
- 背中の痛み
- 倦怠感
- 吐き気
- 過敏性膀胱(頻繁にトイレに行きたくなる)
などを訴える人の割合が
男性よりも多いそうです。
また、女性は、生理痛を起こすホルモンが
腸の蠕動運動を活発にするということもあり、
生理前に下痢を起こしやすくなっています。
これらは女性特有のものであり、
それぞれの症状にあった対応が必要となります。