市販で手に入る過敏性腸症候群の薬にはどんなものがあるの?【下痢止め】
病院を受診する前に、
- とにかく症状を軽くしたい
- つらい症状を少しでも改善したい
という場合に飲む
過敏性腸症候群の市販薬について、
タイプ別にまとめてみました。
まずは、下痢型から。
下痢型の場合、2種類あります。
- 「下痢をとめる」もの
- 「下痢を起こさないよう腸を整える」もの
前者はいわゆる「止瀉薬」と呼ばれるもので、
後者は「整腸剤」と呼ばれているものです。
↓ 市販の整腸剤については、こちらをどうぞ
市販で手に入る過敏性腸症候群の薬にはどんなものがあるの?【下痢止め】 - その下痢、過敏性腸症候群かも? チェック方法と治し方
下痢をとめる止瀉薬
ストッパ下痢止め
製造販売元:ライオン株式会社
水なしで飲める下痢止め。
有効成分のロートエキスが
腸の異常収縮による下痢を抑えます。
また、タンニン酸ベルベリンが
腸の粘膜を保護し、炎症を抑えるとともに、
腸内の水分滲出をとめ、病原菌を殺菌するよう
働きかけます。
個人差はありますが、
飲んでから約10~15分程度で
きいてくるようです。
次のような場合は服用する前に医師または薬剤師に相談が必要
- 薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
- 妊娠または授乳中
- 排尿困難、心臓病、緑内障の診断を受けている
- 高齢の方
- 発熱を伴う下痢がある、血便または粘液便が続いている
- 急性の激しい下痢または腹痛・腹部膨満・はきけ等の症状を伴う下痢がある
注意事項
胃腸鎮痛鎮痙薬、ロートエキスを含有する他の胃腸薬、乗り物酔い薬との併用はさける。
赤玉小粒はら薬
製造販売元:第一薬品工業株式会社 他
有効成分として8種類の生薬のみを配合。
子どもでも飲める下痢止めです。
根強いファンが多い、赤玉小粒はら薬。
すべて生薬でできているのが、
なんとなく安心を覚えるのですが、
とにかく飲む量が多い! のが特徴。
成人(15歳以上)の場合、
1回30粒以上飲む必要があります。
仁丹のような小粒の薬ではあるものの、
やっぱり1回で飲み込むのには苦労します。
次のような場合は服用する前に医師または薬剤師に相談が必要
- 発熱を伴う下痢がある、血便または粘液便が続く
- 急性の激しい下痢または腹痛・腹部膨満・はきけ等の症状を伴う下痢がある
- 高齢の方
ビオフェルミン下痢止め
製造販売元:ビオフェルミン製薬株式会社
ビフィズス菌が配合された下痢止めです。
有効成分として、
シャクヤクエキス、ゲンノショウコエキスと、
ストッパと同じくロートエキス、
タンニン酸ベルベリンが含まれています。
子どもは、11歳から服用することができます。
次のような場合は服用する前に医師または薬剤師に相談が必要
- 薬を使用して、かゆみ、発疹などのアレルギー症状が出たことがある
- 妊娠または授乳中
- 排尿困難、心臓病、緑内障の診断を受けている
- 高齢の方
- 発熱を伴う下痢がある、血便または粘液便が続いている
- 急性の激しい下痢または腹痛・腹部膨満・はきけ等の症状を伴う下痢がある
注意事項
胃腸鎮痛鎮痙薬、ロートエキスを含有する他の胃腸薬、乗り物酔い薬との併用はさける。
最後に
下痢止め(止瀉薬)は、
感染性胃腸炎や病原菌による食あたり
などの時には、かえって病状を悪化させることが
あるため、絶対に使用しないでくださいね。